パズル道場全国大会
去る11月24日(日)に、パズル道場全国大会が開催されました。今年は、新浦安校から5人、月島校から3人、白金校から1人の生徒が参加しました。全国から集まった総勢168名のパズル道場受講生たちが、東京都台東区の会場に集まり、約5時間集中して、プリント問題や教具、対戦教具(立体四目)に取り組みました。長期受講者の強者中学生が多数いる中で、今年も6年生の1人が見事8位入賞を果たしました。
彼は、2年生のときにパズル道場を始めましたが、最初から全国大会で勝てるほどの力があったわけではありません。しかし、2年生のときから、感心するほどパズル道場に打ち込んでくれていました。教室での通常授業はもちろんのこと、家庭でのwebトレーニングとパズルオリンピック、そして全国大会の練習と、本当にいつも一生懸命です。日頃から、私たちの話を良く聞いてくれて、それを実践してくれているのです。どうして普通の小学生が、ここまで真剣にやってくれるのか。それは、恐らくご両親が、パズル道場の基本理論をしっかりと理解してくださっていて、パズルの良さ、必要性を感じ、それが彼にも伝わっているからだと思います。
小さい時から、一生懸命取り組んでくれている彼も気づけば6年生。もうすぐ受験です。パズル道場で鍛えたイメージ化能力とねばり強さがあるので、きっと良い結果を出してくれると思います。ですが、パズル道場は受験のみ役立つわけではありません。「複数条件を同時に満たすものを考える」パズル的思考、そして、それを「あーでもない、こーでもないと考える」仮説思考力は、問題解決能力に繋がります。それは、やはり9年前から、同じようにパズル道場に打ち込んでいた卒業生が現在大学生になり、教室の手伝いに来てくれていますが、とても実感しています。1から10まで説明しなくても、私の顔を見ながら、空気を読みながら(これは大事なことですね笑)、自分で考えて仕事をしてくれます。そして、パズル道場の大切さ、自分で考える事の大切さ、を子どもたちに話してくれます。
このように、自発的に取り組んでくれるのが、もちろん1番です。しかし、なかなかうまくいかない場合も多いと思います。それを、もう少しうまくサポートできないかと考え、まず2~3年前にパズルオリンピックとweb検定をポイント制にして、オリジナルカードを発行するようにしました。さらに今年、もう少し自分の作戦を立てて、たくさんの受講生にオリンピックにチャレンジしてもらいたい、と思い、オリンピックカードを一新しました。これで、多くの受講生がオリンピックにチャレンジしてくれるようになり、日頃からwebトレーニングをしてくれている子も増えたようです。教室で、そのようなお話を聞くと大変嬉しく思います。
来週からは、ベーシックトレーニングとマッハワンもポイント制にして、さらに「スピード」と「正確性」の向上に努めて参ります。これは、個人面談をしていてケアレスミスのお悩みを1番多くお聞きしたことから考えました。子供のケアレスミスは、ほとんどが真剣さ、危機感が足りないからです。この新しいポイント制度は、1問でも間違えたらポイントが付きません。教室の張り詰めた空気感の中、スピードを保ちながら、絶対に間違えられない緊張感を味わうことで「正確性」は向上します。
さらに、来年度のパズル道場全国大会には、もっと多くの受講生にチャレンジしてもらいたい、そして上位入賞者を増やしたい、と思い、プログラムを作成中です。より多くの受講生の皆様に、弘文館算数教室で、白金算数スクールで頑張ってよかったと思って頂けるように日々、講師一同頑張っています。近々、発表しますので、ぜひ皆さん、参加してください。